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生まれ育った故郷に戻り、若手の育成へ。
働くことは次世代への貢献につながる。

加藤 信男KATO NOBUO

入社13年目 高清水エコプラザ勤務

第1工場で焼却処理された燃え殻やばいじんにリサイクル処理を施す高清水エコプラザ。この施設がスタートした平成19年から勤務する加藤信男さんは現在80歳。「元気で働けるうちは社会に貢献したい」と、若手の育成にも意欲的です。

機械操作への興味がきっかけ
事業の将来性に安心感を持った。

元々この地域出身ですが、戦後出稼ぎで16年間東京の製造業で働いていました。その後、年老いた母親が1人で郷里にいたこともあって帰郷し、それまで勤めていた会社の関連企業の工場に勤めました。その会社では、これまで人を使って来た経験を生かし、労務管理や現場改善の指揮を執るなどマネジメントも手がけ、定年まで全うしました。

しかしながら、日本の高度成長期に無我夢中で働いてきた私には、元気なうちは働いて社会に貢献したいという気持ちがありました。働く場を探していたところ、知人からの紹介で高清水エコプラザの開業と求人を知りました。そこで、年齢を重ねた自分の経験が少しでも活かせればと思い応募しました。

仕事は応用力でこなす。若手には人間力で応じる

仕事については、入社当初からミキシング造粒工程を手がけました。長年製造業で働いていた私にとって、応用力で大抵のことはカバーできるという認識がありましたので、扱う素材や製品が異なっても戸惑うことはありませんでしたね。フォークリフトのような機械類の操作も若いときからやっていたので、体に染み込んでいます。
でも、今の私の大きな役割は若い人を育てることだと思っています。長年人を使っていたからこそ、自分の仕事だけでなく、職場全体が見えることが年輩者の利点です。若手の話に耳を傾けたりなだめたりしながら導くことができるのは、年の功かもしれません。でも、なにより若い人と一緒にいると元気をもらえることが嬉しいですね。

なんのために働くのか
若い人に身をもって伝えたい

私は定年で家にいても体がなまるので、すぐに働き始めました。働くことは私にとって健康維持でもありますし、家にずっといると生活のリズムがダラダラしますから、外に出ることは大切です。そして、自分の人生経験が、とりわけ若い人の育成に少しでも役立つのであれば、なにより大きな喜びを感じます。

会社に来て、ただ働くだけではつまらないものです。「なぜこの仕事が必要とされているのか」という事業の目的を知ってこそ、やりがいを感じます。若い人はそういった「働く意義」というものを自分で考え、目標を持って欲しいですね。そして自分が先頭に立つ気持ちで仕事に向かう若者を、微力ながら育てていきたいと思っています。